街頭キャンペーンも個別訪問キャンペーンも定期寄付者を集めることを目的にしていて、大き先行投資が必要である。投資したおよそ2~3年後に元が取れはじめ、それからが収益となる構造だけに余剰金が数千万円以上ある団体でなければこれらのキャンペーンをスタートする際、だいぶリスクがあることを覚えておきたい。
自由に使える余剰金が少ない場合は、いかにして余剰金を増やすかを考えるところからはじめることになるが、これもファンドレイザーの仕事の1つである。
海外に本部がある団体であれば、まずは本部から大きな投資を得ることを考える。成長している多くの団体は、最初に本部からの大型投資を数年間受けてその投資をテコにして成長しているのだ。
投資を受ける際は、投資金額の最大値を求めること。団体の規模にもよるが、年間数億円の投資を数年間連続でもらうことも可能である。大切なのは、最大のROIを投資する側にアピールし、最大の投資金額を引き出すことだ。
日本人にありがちな謙虚でかたい数字は必要ない。
どの支部も最大限の大風呂敷を広げて投資を我が支部に、と言ってくるので、遠慮など必要ない。
最も成功した場合、これほどのリターンが得られるということを、ロジックを持ってアピールし、投資を促すのだ。
そして、もし投資の額が少なかったとしても、さらに追加の投資をもらいたい旨を伝え、追加の投資をプッシュし、投資額を膨らませていくことを忘れずに。