その業界で知名度が高く人気もある方であれば、講演会に登壇し、謝金をいただく形でお金を集めることができる。 官公庁や学校など、非営利な組織からの依頼であれば、いただける謝金は1回1時間程度の講演で数万円と少額であるが、企業や民間組織からの依頼であれば、1回の講演で100万円を超える場合もある。しかし芸能人やタレントでない限り、これだけ高額の謝金をもらえる方は、日本でも数名しかいないので、その他大勢の方は数万円の謝金で、講演会を受けているのが現状である。 それ故、リソースがかかる割に、入ってくるお金の面では厳しく講演会のみでファンドレイジングに繋げるのは厳しいが、「共感と仲間を得る」というファンドレイジングのもう1つの側面には合致しているし、一定の広報効果も期待できる。
また、やり方を工夫すれば、謝金にプラスして寄付をいただくことも可能であり、ある団体では、講演会をした直後、参加者に定期寄付の申込書を配布し、 何人かのスタッフを配置し、その場で定期寄付者への登録を促すことで、1回の講演で10名ほどの定期寄付者を得ている。 定期寄付者は1人でも登録してもらえれば、LTVの価値で計算すると、数万円以上に値するので、講演会の謝金にプレスして、数十万円ほど将来的な寄付を得ているのだ。
最後に「あなたも登壇できる可能性がある」ということを書いておきたい。
登壇する上で特別な資格や学歴はいらず、自分の経験を話すだけでも登壇して謝金をもらえる例えば、NPOの代表ならば、NPOを立ち上げた経験、苦労、成功体験、成果や課題などを話すことができるはずだ。
それほど特別な経験がなくても、ヨガ入門、 上手なイラレの使い方、SEが教えるPC入門、スマホでうまく撮れる写真講座など、自分の趣味やポジションを活かした登壇も可能なので自分の売りを探して登壇してみてほしい。