ストーリーテリングは、その名の通り、物語を語ることで聞いている人を惹きつけ、強い印象を残す手法である。
プレゼンの際、このストーリーテリングを最初に取り入れ、聴衆を惹きつけてから、具体的な数字などの説明に入ることが多い。 短い物語で、聴衆を惹きつけ、強い印象を残すことがポイントである。先ほど登場した聖フランチェスコの話であれば、1分ほどで話すことができる。 長くても3分以内にすることをお勧めする。なぜなら、人は3分も人の話を聞いていられない。私に限りは、1分でも難しい。
この手法を取り入れるには、当然のことながら、物語を作るところから始める。 実際に起こったことを物語風にして語るために、登場人物の性別、年齢、職業、時代背景など、ざっくりで構わないので、できる限り短く、分かりやすい言葉を使い冒頭で語る。また、物語であるから、起承転結があると良い。できれば最初の30秒で心をつかめる内容だとさらに良い。 物語の締めの部分で、寄付の訴求をするなど、聴衆のアクションを促すような呼びかけを行うのも良いだろう。
寄付を集めるにあたり、冒頭にストーリーテリングの手法を取り入れると、人々の印象に残りやすく、寄付に繋がりやすい。自分の中で、使えそうな物語を1つ持っておくと良いだろう。
講演やプレゼンをする際、街頭で声掛けし寄付者を募る際、電話やDMで寄付をお願いする際、最初の1分、書き出しの数行に、このストーリーテリングを取り入れてみてはいかがだろうか。